“どうでしょう”藤やん、役者三昧 「大泉にも“なにやってんすか”って…」
ファンは「水曜どうでしょう」新作を待ってるぞ!
“ヒゲ”“ゲンゴロウ”“魔神”……様々な呼び名(いずれも名付けたのは大泉洋)を持つ北海道テレビ放送(HTB)の“藤やん”こと藤村忠寿(51)が、上気した面持ちで語る。
「こんなに頭使うことって、会社ではないもの!」
何に頭を使っているかといえば芝居。5月11〜14日は都内で地元・札幌の劇団「イナダ組」と組んだ「シャケと爺と駅と」を公演。これがまた意外なことに(失礼)玄人裸足の泣かせる演技。主演後の楽屋である。
「芝居を始めたのは50歳頃から。最初はね、裏方のディレクターである自分が実際に役者を体験すれば、役者の気持ちも理解できるし、演出にも役立つ……とか言ってたけどウソウソ。楽しいんだよね」(藤やん)
ご存じない方のために藤やんを紹介すると、ドラマや映画に引っ張りだこの大泉洋を生み出したのが、HTBの深夜バラエティ「水曜どうでしょう」。レギュラー放送は2002年に終わっているが、数年毎に新作が作られ、旧作は今も全国で繰り返し再放送され、DVDは累計400万枚以上を販売。そのチーフディレクターが名古屋生まれで北大卒の藤やんなのだ。
「HTBは来年、開局50周年になるんですけど、その内20年、『どうでしょう』を放送している。最近ですよ、会社が認めてくれたの」
もちろんいまもHTBの局員であり、肩書きはコンテンツ事業室兼編成局クリエイティブフェロー。芝居の時は出張扱いとか。
「大泉にもね、“なにやってんすか”って言われるけど、芝居って全身を使ったチームプレーのスポーツなわけ。それを50過ぎて、若いのと一緒にやれるなんてほかにないでしょ!」
結構だが、撮影途中という「どうでしょう」新作をファンは待ってるぞ!