「オウム」新実死刑囚、獄中から妻の不倫相手を提訴

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■「愛の交換日記」

「実は新実の妻はどうも“ゆるい”人で、結婚直後に旧知の2人と不倫関係を結んでいます」

 と前出の公安関係者が続ける。

「一方で、それをネタにアレフに勧誘したなどの咎で13年に逮捕。翌年有罪判決を受けているのです。これで不貞が新実の知るところとなり、怒髪天となった」

 目の回るような話であるが、ともあれ、その刑事裁判で、不倫自体は認定されている。そのため、先の民事訴訟も、1件は新実が出廷できず取り下げ処置となったものの、もう1件については和解が成立。何と被告は80万円を支払っているのだ。

 当人に代わり、今はアレフをやめたという妻に聞くと、あっけらかんとして言う。

「夫は訴えたいという気持ちと、恥ずかしい、みっともないという気持ちの間で悩んでいたようです。ただ、3年の時効が近づいてきたので昨年、行動に出たみたい。和解金は支援団体に寄付したそうですよ」

 この「奥様」に対し、「ご主人」は未だ「愛の交換日記」等々と書いた週2回の手紙を欠かさないとか。他方、独房では日がな瞑想とヨガにふけり、最近は「修行」として、食事も1日1回にしているというのだから、ますますワケがわからない。妻が続ける。

「斜め前の部屋に以前、関東連合の石元太一さんが入っていて、彼の本を読んで“冤罪だ”と言っていましたね。死刑執行はもう覚悟していて、“ガンジス川に遺骨を流してほしい”と頼まれていますが、一方で2人のうち1人を今度は刑事訴訟で訴えるべく、準備も進めているそうです」

 煩悩こそ一端(いっぱし)だが、被害者への真摯な反省の言葉は未だ聞こえないままである。

ワイド特集「女と男の『劇場』」より

週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号掲載

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