「オウム」新実死刑囚、獄中から妻の不倫相手を提訴
獄中から妻の不倫相手を訴えた
オウム真理教事件の死刑囚の中で「最も血なまぐさい男」と言われたのが、新実智光(53)である。関連訴訟も事実上終結し、いよいよ彼ら13名のXデーも間近と見られるが、そんな折、新実は獄中から前代未聞の訴訟を起こしていた。
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関わった事件は、地下鉄サリン、松本サリン、坂本弁護士一家殺害など7件。殺害人数は26名と、麻原彰晃に次ぐ数である。また、公判を通して「麻原尊師の直弟子です」と帰依を捨てなかったことでも知られる新実。
この“原理主義者”は、2012年、アレフの信者(39)と結婚しているが、
「信じがたい動きが」
とは、さる公安関係者。
「昨年、彼は妻の以前の不倫相手2人に対し、“著しい精神的苦痛を被った”とそれぞれ100万円の損害賠償請求訴訟を起こしているのです。確定死刑囚が国やメディアを訴えることはままありますが、男女の話では聞いたことがない」
東京地裁に赴くと、確かにその記録は残されていた。そこには、
〈原告にとっては、妻との交流は生きがいであり、人格的生存に直結することであった。その妻に不貞されたことは、多大な精神的苦痛を与えるものであった〉
〈貞操権の侵害が発覚後、急激にやつれ、体重が10kg以上も激減した。その後、体重が一向に戻らない。東京拘置所では適切な食事がカロリー計算されて三度きちんと提供されている。体重が回復しないのは、苦痛がトラウマとなって残っているからである〉
そして、
〈妻を信じていただけに、裏切りにあった時の苦痛は、普通の環境にある者には到底わかるまい。妻もまた孤独を感じていたのは私の責任でもあるが、それにつけいり、単に性欲の捌(は)け口として妻を悪用された私の身にもなってほしい〉
など、感情ムキだしの陳述書も添えられていたのだ。
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