“旭日旗”事件で露呈 JFA「田嶋会長」はハリボテ

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田嶋幸三JFA会長(日本サッカー協会公式HPより)

「国際経験豊富という触れ込みで会長に就任したというのに、これではハリボテの誹(そし)りを免れませんよ」

 と憤るのは日本サッカー協会(JFA)関係者。怒りの矛先は、我が国サッカー界の頂点に君臨する田嶋幸三JFA会長である。

“事件”は4月25日、韓国で行われたアジアチャンピオンズリーグの川崎フロンターレ―水原戦で起きた。川崎のサポーターが旭日旗を掲げたというのである。

 日本からすれば“だからどうした?”だが、かの国ではそうはいかない。旗がその場で没収されただけでなく、韓国側は“差別的メッセージ”として大会を主管するアジアサッカー連盟(AFC)に訴えた。そのAFCが5月4日、韓国側の主張を全面的に認め、川崎に対してホーム戦1試合を無観客とする処分と、罰金1万5000ドル(約170万円)を科したのだ。

「“執行猶予1年”が付いたとはいえ、無観客試合は数億円がパーになる、あまりに重すぎる“判決”です」

 韓国側の猛烈なロビー活動の成果か。

「たしかにJFAの対応は鈍かった。けれども、田嶋会長といえば、アジアで4人しかいない国際サッカー連盟(FIFA)の理事ですし、バーレーンの王族である現AFC会長とも昵懇とされている。そういう人がいるというだけで、本来なら何をせずとも“忖度”されてしかるべきなんですが……」

 それがなかったということは、自慢の“国際経験”はハリボテだったと言わざるを得ないというわけだ。

「そもそも彼がFIFA理事に立候補したのは、2020年フットサルW杯や23年女子W杯といったイベントの招致が目的ですが、今回のようなトラブルの収拾も重要な任務。サッカー後進国に何百個もボールを寄贈したり、指導者を派遣したり、赤字覚悟でU20女子W杯を開催したりと、AFCにひたすらご奉公しているというのに、ナメられたものです」

“負けられない戦い”がそこにあったのだが……。

週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号掲載

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