高樹沙耶「大麻と私」全告白(下) 保釈までの3カ月、身体検査は「屈辱的なものでした」
■8番から23番へ
最初に職業を聞かれ、「元女優です」と答えた。また、森山さんとの関係については、確か、「介護愛」と返事をしたはずです。実際、森山さんとは男女関係にあったわけではありませんでしたから。
続けて、「大麻を使用していましたか?」と訊ねられました。私はその日、「使用していません」と答えた。実は、大麻の使用だけならば、法律上、罪に問われることはないので、あえて答える必要はないと考えたのです。
夜の8時ごろ、取り調べが終わると、乗用車で沖縄署に向かい、留置場に入れられました。
まず、着ていたTシャツ、短パン、下着も全部脱ぎ、全裸になって前かがみにさせられた。お尻になにかを隠してないかを調べる検査です。屈辱的なものでした。
そのあと、作業服のようなものに着替えさせられ、留置係の警察官に「あなたは今日から、8番と呼ばれます」と告げられた。
翌朝、バナナとパンと牛乳の朝食を摂り、自分の服に着替え、再び沖縄麻薬取締支所に連れて行かれました。再度、「大麻を使用していましたか?」と聞かれたので、「昨日は使用してないと言いましたが、使用していました」と認めました。尿検査の結果は陽性反応が出るだろうし、やはりウソはいけないと気持ちを改めた。
逮捕から3日後、裁判所が勾留決定をし、私は沖縄刑務所那覇拘置支所に移ることになりました。
ここでも、最初に全裸になって身体検査を受けた。
私にあてがわれた番号は、8番から23番に変わりました。
私の独居房は、手前側にある3畳ほどの空間に布団と文机が置いてあり、奥のフローリングにトイレと洗面台が備え付けられていた。
むろん鉄格子が嵌められていましたが、留置場と違って窓があり、外を見ることができたので、いくぶん気持ちが落ち着きました。
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