白寿の中曽根元総理、ご執心は“改憲”と“真央ちゃん”

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■晩酌して肉も食べる

 世界平和研究所は、主に安全保障などの調査研究を行う公益財団法人で、中曽根氏が中心となって憲法改正試案を発表している。

 この財団で参与を務める小島弘氏に聞くと、

「平和研では週に1回、研究員など若い連中が発表を行っていますが、中曽根さんは毎回熱心に参加していて一生懸命、メモを取りながら聞いています。足が悪いこともあり移動は車イスでも、皆がいる前では杖をつきながら自分でしっかり歩く姿を見せています」

 人目を気にする姿勢が元気の源、というワケだが、好奇心も旺盛だと続ける。

「やっぱりモノの本はよく読んでいましてね。新聞から週刊誌までいろんなもの全てに目を通しています。中曽根さんは気になるところにペンでアンダーラインを引くので、何を読んだか分かるんですけどね。政治のところはもちろんですが、意外なのはスケートの浅田真央ちゃん。先日の引退記事にもアンダーラインがたくさん引いてあったのには、びっくりしましたよ」

 大勲位の長男である中曽根弘文参院議員も言う。

「昔から健康管理はきちんと自分でやっていますので、見た目どおり元気です。毎晩、お酒もビールやワインを中心に飲んでいますし肉も食べる。食事は今でもパクパクむしゃむしゃ、全て平らげるので、同席された方は皆さん驚かれますね」

 政界引退から14年の月日が経っても、大勲位の人生劇場はまだまだ続く――。

ワイド特集「男と女の『劇場』」より

週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号掲載

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