ニコ動にご満悦でも…「蓮舫」代表を待ちうけるクーデター

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■解任署名

「そのセリフ、そのまま蓮舫サンにぶつけたいね」

 とボヤくのはさる民進党幹部だ。実際、7月の都議選を前に、党所属の都議や都連幹事長の長島昭久衆院議員の離党、細野豪志代表代行の辞任が続いた。

 もはや“求心力”どころか“遠心力”が強まる一方の蓮舫氏だが、結束を呼びかける素振りは見られない。

「彼女は都連の松原仁会長に対して、“離党者が出るまで何してたんですか”と怒鳴りつけた。もう執行部はめちゃくちゃで、柿沢未途党役員室長夫人の野上ゆきえ都議は、『江東ファースト宣言』と銘打った小池都知事の写真付ポスターを貼り出す始末。離党したいようですが、側近中の側近の奥さんがコレではね」(同)

 すでに敗色が濃厚だが、蓮舫降ろしを画策する動きもあるという。

 先の政治部記者によれば、

「都議選の公認候補は2、3人しか当選しないと見られ、参院東京選挙区選出の議員である蓮舫氏の責任追及は必至です。代表のリコールを実現するため、松野頼久元官房副長官が同じ派閥の松木謙公衆院議員らと、解任署名を集めるための謀議を重ねています」

 ちなみに、リコールは民主党時代にはなかった決まり事で、民進党結党の際、松野氏ら旧維新の議員が提案して党則に盛り込まれたもの。それだけに松野氏は一層、前向きだというが、

「蓮舫じゃダメという人は党内に多数いても、旗振り役が旧小沢グループの松野氏では同調する議員も少ない。一方、野田さんを幹事長にしたことで離反した赤松広隆元農相ら旧社会党グループは、枝野さんを代表にしたいと意気込んでいる。連休明けから反蓮舫のグループの連携が、水面下で進むでしょう」(同)

 得意技は吠えるだけの“ボスキャラ”攻略のため、国民不在のゲームは続く。

ワイド特集「蝶よ花よと女の舞」より

週刊新潮 2017年5月4・11日ゴールデンウイーク特大号掲載

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