子ども4人が東大理III合格 佐藤ママが語る“後悔”

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■睡眠は2時間半

 佐藤さんの子育ては、26年間に及んだ。

「一番忙しかった時期は、上の子3人が灘に、長女が浜学園に通っていた時期です。深夜2時に寝て、早朝4時半に起きる毎日でした」

 そう振り返りつつ、

「1浪した長男と現役合格の次男は今年から研修医になりました。上3人が一緒に暮らしていた大学近くのマンションから2人が出て、今春から三男と長女が暮らしています。この前、奈良の自宅で長女に送る荷物を整理していたら『ここからみんないなくなっちゃうんだな』と、寂しさがこみ上げてきましたが、解放感も出てきて『これから時間を自由に使える』と視界が明るく開けてきました」

 凡俗からすれば、寸分の隙もない子育ての賜物と映るのだが、それでも彼女は意外な“懺悔”を口にする。

「本当は、もっと丁寧にご飯を作ってあげたかった。秋刀魚を焼いても、時間がないので大根おろしは作りませんでした。ホットケーキも、4人でまとめてすぐ食べられるように直径28センチの大きなフライパンで焼いていたのです。後で子どもに『ホットケーキって本当はもっと小さいんだね』と言われた時は、つい『ごめんね』と心の中で呟きました」

 無敗を誇るママに唯一、土がついた瞬間だったというのだ。

ワイド特集「蝶よ花よと女の舞」より

週刊新潮 2017年5月4・11日ゴールデンウイーク特大号掲載

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