キャロライン・ケネディ、日本擁護に一転 米大統領選出馬を視野?
トランプ政権の誕生で、今年1月18日に米国へ帰国したキャロライン・ケネディ前駐日大使(59)。在任中はイルカ漁に反対したり、安倍総理の靖国神社参拝に苦言を呈するなど、親日家らしからぬ言動が話題になっていた。ところが、帰国後は一転して日本を擁護する発言を繰り返している。その真意は、2020年の大統領選への出馬を見据えてのものだという。
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今年2月、帰国したばかりのケネディ前大使はNBCの情報番組「トゥデイ」に出演してこう語った。
「日本は、もっとも重要な同盟国です。日本が負担している駐留米軍の経費は75%で、他国よりも多い。日本に米軍がいてこそ、米国本土も安全だといえるでしょう」
「トゥデイ」のみならず、彼女は他の番組でも同様の発言を繰り返している。まるで、日本のスポークスマンのようだが、洋の東西を問わず“政治家”の発言には裏があるもの。全国紙の米国特派員によれば、
「実は、民主党は人材不足なのです。特に、知名度の高い女性政治家はヒラリー・クリントンを除くと、ケネディくらいしか見当たりません。日本を擁護する発言は、トランプ政権への批判とも取れる。これで彼女は存在感を増し、早くも党員の一部からは“女性初の大統領”候補との声も出ています」
日本での経験と知識で株を上げたケネディ前大使。政界進出も取り沙汰されている彼女だが、実は9年前に大失態を晒してしまったのだ。福井県立大学の島田洋一教授(政治学)の解説では、
「ヒラリーが上院議員から国務長官に転じた際、ケネディはその後釜を狙っていました。彼女はキャンペーン中、庶民派をアピールしようとハンバーガーショップで記者のインタビューに応じましたが、食べ慣れないハンバーガーを頬張りすぎて何を喋っているのか、さっぱり聞き取れなかった。それ以降、政治家としての資質に欠けるとの“烙印”を押されてしまったのです」
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