血管を“詰まらせない”“破らせない”ための修復法

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■良薬になる酒

 こうした献立に、般若湯のお供は――。大阪市立大学医学部の井上正康名誉教授に聞くと、

「夜に飲む適量のお酒は、動脈をリラックスさせて血流を改善する良薬となります。栄養ドリンクのつもりで飲めばよいと思います」

 そう太鼓判を押し、先の池田病院長も、

「血糖値のコントロールという点では、糖分の多い日本酒やワインなどの醸造酒より、ウイスキーや焼酎など蒸留酒の方が良いのですが、適量の範囲であれば気にする必要はありません」

 より具体的には、

「赤ワインの効能を指す、いわゆる『フレンチパラドックス』の基準である度数14~15度で1合弱というのが目安です。この分量であれば動脈硬化予防に効果的で、飲めない人でも無理して飲んだ方がよいとされています。ただし、それ以上の度数の焼酎やウイスキーは必ず薄めるべき。喉や食道にダメージを与えてしまいます」(前出・秋津医師)

 ***

(下)へつづく

特集「本来は120年の耐久性能がある!血管を『詰まらせない』『破らせない』抗老化の修復法」より

週刊新潮 2017年4月20日号掲載

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