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著名人たちも声を揃える、「介護殺人」を招く「在宅介護」の問題点
■他人事ではなかった「介護殺人」の恐怖(6)
せめて最期は住み慣れた自宅で――。誰もが願うこのささやかな「夢」が、悲劇を生む引き金となり得るのだという。超高齢人口減社会のなかで問題視されている、肉親が肉親の命を絶つ介護殺人。介護体験者である著名人たちが、在宅介護の限界を指摘する。
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「そらお金もあって、立派な家もあればアレやけど」
その「介護殺人者」の女性(71)は呟いた。
「この間、テレビで介護の番組やっててんけど、癌の旦那さんを奥さんが看てて、最後は家でガリガリになって子どもや、孫に看取られて。...
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安藤優子、スポットライトの裏での「仕事」と「介護」両立の10年間
普段は第三者として事件を冷静に伝えるニュースキャスターの安藤優子(58)は、
「幸いにも、多少なりとも経済的余裕があったため、母の介護にあたって民間施設などの力を借りることができましたが、違う環境だったら、私だって何をしていたか分かりません。もしかしたら、『介護殺人』に出てくる加害者のひとりになっていた可能性だって充分にあったと思います」
とした上で、最後には要介護レベルが最高の5になった母親の、約10年に及んだ介護体験を思い起こす。
「15年に89歳で亡くなった母に認知症の症状が出始めたのは73、74歳の頃でした。...
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