都内の創価学会員は早くも選挙モード 「自」「公」が揉める都議選名簿

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“仏敵”を倒すには手段を選ばず、ということか。

 8日、公明党本部にて東京都議選の決起集会が行われ、山口那津男代表(64)は、こう候補者を煽り立てた。

「首都東京に公明党の旗を打ち立てよう!」

 政治部デスクの解説。

「公明党にとっては候補者23人全員当選が絶対条件。創価学会本部は東京、お膝元ですからね。早くも都内の学会員は選挙モード、意気込みが違いますよ」

 都議選で公明党は小池都知事率いる都民ファーストと連携する。もちろん、面白くないのは、自民党である。党関係者の話。

「自公の間で、揉めているのが名簿問題。今回、公明党本部が号令をかけて、地方選出の自民党の国会議員に対して、“東京居住の支援者名簿を出してくれないか”と要請しているのです」

 さる国会議員のもとには公明党の候補者パンフレットと共に、A41枚で〈紹介カード〉と書かれたペーパーが届いた。支援者の住所や名前を記入できるようになっており、〈別途、名簿がある場合は添付をお願い致します〉とまでご丁寧に書いてある。自民党のベテラン秘書が冷ややかに言うには、

「紹介すると、公明党議員が戸別訪問をするというわけ。自民党の代議士は、学会の協力なしに当選できないんだから、容易には断れませんよ。特に比例で当選しているような議員にとってはね」

 もちろん、まかりならんと断る議員もいるのだが、

「大阪や北海道など各所で行われていて、先月17日には動きを察知した自民党の選対本部から各議員に対し“協力するな”という旨の通知を出しました。ところが、以降も公明党から要請はやまず、下村博文都連会長は、“公明党はあまりに卑怯だ! どうにかして断ってもらいたい”と激怒しています。いくらなんでも、筋が通らない話ですからね」(先の自民党関係者)

 仏ならぬ、自民の顔も三度までですぞ、山口サン。

週刊新潮 2017年4月20日号掲載

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