今村復興相を激怒させたジャーナリストの正体 “国会議事堂にも慰安婦像を”

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■国会の衛視に連行

 当の西中氏の言い分はこうだ。

「政府の決めた避難区域の設定の仕方が違うんじゃないかという思いがずっとあって、ちょっと話がこんがらがってしまった部分はありました。けど、かなりしつこく聞かないと大臣はまともに答えないだろうなと。そういう苛立ちは最初から持っていましたので」

 意見の異なる相手に己の主張を繰り返し、譲らない。

 取材者より「活動家」といっていい彼のSNSには、口にハンカチを詰められ国会の衛視に連行される自らの姿がアップされている。これは、特定秘密保護法の成立に反対して野次を飛ばした際の新聞記事を転載したものだが、明らかに“ジャーナリスト”としての矩(のり)を踰(こ)えてはいないか。

「この時は目立っちゃいましたが、傍聴席から野次っている人は他にもたくさんいました。それが、僕だけニューヨークタイムズに一番でっかく取り上げられてしまいまして」(同)

 これだけではない。韓国が条例を改正し慰安婦像の撤去を回避しようとする動きを引き合いに、今年3月、

〈素晴らしい!日本の国会議事堂内にも設置すべき。歴史事実から学べ!〉

 とツイッター上でコメントしたのだ。どうやら慰安婦問題には人一倍思い入れがあるようで、過去にはこんな風にも呟いている。

〈少女像一体にビビる日本政府。余程後ろめたいのだろう〉

 かような人物にアジられて煽られて、激昂する大臣も大臣だが――。

ワイド特集「闇の奥」より

週刊新潮 2017年4月20日号掲載

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