利用された「明石家さんま」 “ホンマでっか”出演者の詐欺的商法

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■収録同行も特権

 実際、3年間分を一括で109万円も支払ったという被害女性が継ぐ。

「入会は昨年4月ですが、これまで受け取ったテキストは3回分のみ。ようやく10月下旬に動画の配信が始まりましたが、もう気持ちが冷めてしまった。全額返金して欲しかったのですが、先生はすぐに激高する人なので、怒らせたら面倒と思って3年コースを1年に変えて差額を返して貰うことになった。ところが、支払いは1月末の約束なのに今も入金はない。メールで尋ねても返信はありません」

 冒頭の被害者と同じコースに入会した40代の女性も、

「昨年6月に入会後、教材が届かないので2カ月後に解約と返金を申し出ました。都の消費生活センターに問い合わせ、相談員の方が先生に連絡を入れてくれたのですが居留守を使われたそうです。それで、こちらから改めて先生に催促すると、“政府でのプレゼンがあり、事務方に負荷がかかっていた”なんて言い訳をしてくる。今年2月に全額返金されたけど、あまりに不誠実な対応だと思います」

 ちなみに、亀井氏のHPの略歴にある「日本内科学会認定内科医」という肩書きは、学会事務局によればすでに除籍されたもの。こんなところにも、先生のお人柄がよく表れているのだ。

 当の亀井氏の言い分は、

「まだ試験的にやっていて、学習進度が遅い方もいらっしゃるので。だから、(教材が)遅れる旨は告知もしました。Aさんは私のテレビ収録にも同行されています。これらはすべて会員の特権に入っている。彼女は収録現場に同行するという便益を受けておいて、いきなり止めるとメールを送ってきた。(会員には)日本を代表する弁護士や大学の心理学の元教授もいる。被害者だと言う人は誰もいません」

 番組収録まで商売の種に使っていたとなれば、さんま師匠も、“ホンマでっか!?”と困惑するばかりであろう。

ワイド特集「秘中の秘」より

週刊新潮 2017年4月13日号掲載

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