「金正日の料理人」平壌ツアーを企画 謎のカナダ人の狙い

国際 韓国・北朝鮮

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「金正日の料理人」藤本健二氏

 世を騒がしている「てるみくらぶ」の倒産劇をみても、水先案内人たる旅行会社の選択は重要である。黄金週間が近づき渡航の計画を立てるムキもあろうが、「白頭(ペクトゥ)文化交流社」をご存じの方は少ないだろう。何せこの会社、かの北朝鮮へのツアーを専門に扱い、朝鮮語を流暢に話す謎のカナダ人が同行するという。正直、“不安”しかありません。

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“近くて遠い国”へと誘うその会社のウェブサイトにはこう書いてある。

〈平壌にて、金正日総書記の専属料理人を務めたかの有名な藤本健二氏の新たにオープンした寿司&ラーメンレストラン“たかはし”を訪れるという旅行ツアーを独自に企画しました〉

 直近の旅程は、4月14日から17日までの4泊5日で、費用は約16万円。中国・北京に集合して解散する流れだが、同行案内人の欄には〈マイケル・スパバ〉とある。

 で、彼のHPを見れば金正恩党委員長と抱き合う様子を誇らしげにアップしているではないか。

 なんでも、北と国境を接する中国東北部に18年間住むカナダ人との触れ込みだが、ここはひとつ、ご当人に話を聞いてみるしかあるまい。

 スパバ氏が言う。

「2016年の初め頃、友人の紹介でフジモト・ケンジに会いました。その後、平壌や東京で5、6回会いすっかり意気投合しましてね。彼が平壌でオープンさせたレストランへ行きたくて、せっかくなのでツアーを募集することにしたのです。ちょうど金日成生誕105周年式典の最中ですから、レストランへ行くついでに、北朝鮮の首都見物もしてもらおうと。参加者は日本人が数人で、カナダ人、イタリア人も何人か。その他の国からも来ますね」

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