「黒烏龍茶」 ミランダ・カー絶賛の脂マネジメントに“粉飾決算”
「黒烏龍茶」
「アナタモ、黒デ脂マネジメント」──スーパーモデルのミランダ・カーが、拙い日本語で呼びかける。
トクホで一躍有名になったサントリー「黒烏龍茶」の最新CMに起用された彼女は、以前から栄養学に興味を持ち、その体型を維持してきたという。CMではラーメンの脂質を21グラム、トンカツ22・1グラムと明示して、ミランダに“理想摂取量は1日74グラム”と、脂マネジメントの必要性を語らせる。
ついつい脂モノを食べすぎる現代人にとって、思わず“債務超過”に陥る不安をおぼえてしまう値だが、メーカーの公式サイトには、〈食事といっしょに黒烏龍茶を飲むと、飲まなかった時に比べて、脂肪の排出量が約2倍に増えるという結果が出ました〉なんて麗句が並ぶ。
まさに「黒」を飲めば万事解決!と思いたくなるが、まずはスポーツ栄養学が専門で大阪体育大学教授の岡村浩嗣氏の解説を聞こう。
「トクホに認定された出典論文の実験は、台湾の大学で10日間にわたって行われました。被験者は、3食毎に黒烏龍茶の成分が入ったOTPP飲料かそうでない対照飲料を飲み、食後の糞便を集め比較しています」
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