残念な上司がやりがちな「俺の背中を見て学べ」がダメな理由
ようやく春らしい陽気になり、新年度の実感が湧いてきた。職場で新たに役職を得て、部下持ったビジネスパーソンもいるのでは? しかし、年の離れた部下にどのように接し、導いたらよいものか、はじめはなかなかわからないものだろう。「俺の背中を見て学べ」方式は高倉健みたいでかっこいいし、黙っているだけでいいわけだから、ついそちらに流れてしまいがちだ。しかし残念ながら、われわれはみな高倉健ではないし、背中に立派な教訓が書かれているなどと思わない方がいい。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」――出口治明氏の著書『「働き方」の教科書』(新潮文庫)で紹介されている山本五十六の言葉だ。...