【トクホの大嘘】「オールブラン オリジナル」 被験者が少なすぎるトホホなアンケート
「オールブラン オリジナル」
トクホの認定には、高いものになると1億円を超える費用をかけて試験を行う。
その結果を示したのが、実際に商品を用いた実験結果による根拠論文だ。ここで取り上げるのは小麦ふすまを主原料にしたシリアルのトクホ「オールブラン」のそれである。
この商品は、03年に「日本家政学会誌」Vol.54に掲載された論文「小麦フスマシリアル摂取が青年期女性の排便ならびに血液成分に及ぼす影響」を根拠にしている。中身をザッと紹介すると、実験では19歳から21歳までの女子大学生22人を2つの実験群に分けて、5週間にわたりシリアルを摂取。その排便状況を調べたという。
東京大学名誉教授で食の安全・安心財団理事長の唐木英明氏が解説する。
「世に蔓延(はびこ)るインチキ健康食品のシェアが減るのなら、僅かとはいえ効用に科学的根拠があるトクホの登場に消極的に賛成してきました。けれど、根拠論文の中にはこれで審査を通っていいのかと思うほど実験の方法に問題があるものが存在するのもまた事実。この論文を読んでも、プラセボ群がなく、その理由を説明していないなど、科学的見地からおかしな点がいくつもある。科学における最低限の基本がクリアできていません」
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