内部文書入手! あまりにややこしい代理店の「カタカナ肩書」を読む

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エグゼクティブよりマネージング?

 局長の下の局長補あるいは局次長の場合は、「エグゼクティブ・○○○・ディレクター」で、○○○には上の「アカウント」等が入ることになる。「エグゼクティブ」のほうが「マネージング」よりも偉いような印象もあるので要注意だろう。

 続いて部長クラスの場合は「○○○・ディレクター」、課長クラスは「シニア・○○○・マネージャー」となる。

 これ以下は、さらに肩書が多様になる。

 係長・主任クラスとしては、「アカウント・マネージャー」「チーフ・アカウント・エグゼクティブ」「チーフ・プランナー」「リサーチ・マネージャー」「チーフ・メディア・プランナー」等々。

「チーフ・アカウント・エグゼクティブ」が係長クラスで、「エグゼクティブ・アカウント・ディレクター」は局次長クラスだなどということは、部外者にはさっぱりわからない。

 さらにこの大手広告代理店では、ヒラ社員が「アカウント・エグゼクティブ」という肩書を名乗ることもあるというからややこしいことこのうえない。しかも、これはあくまでもこの代理店のローカル・ルールであって、別の会社では別の序列が存在する可能性があるのだ。

 もちろん、肩書は社内で決めることなので外部がどうこう言う筋合いの話ではないのだろうが、ここまでわかりにくいと、何となく「目くらまし」のためではないかと勘繰りたくなってしまうのである。

デイリー新潮編集部

2017年4月3日掲載

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