森友問題でスポットライト 謎の著述家・菅野完

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昨年上梓した『日本会議の研究』(扶桑社刊)

 突如として登場しただけに、ビートたけしでさえ、「あの人は何なんだ?」と、疑問を投げかけた。なぜ、槍玉に挙げられている籠池泰典理事長(64)の“代弁者”という火中の栗を拾い、スポットライトを浴びることになったのか。菅野完(42)という謎の著述家の「私の履歴書」とは。

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 いまでは、右からも左からも煙たがられる存在となった籠池理事長にとって、頼りになるのはこの男だけかもしれない。なぜ、スポークスマン役を引き受けることになったのか。

「別に、もともと籠池理事長と親しかったわけやないです」

 と、菅野氏が打ち明ける。

「3月10日に記者会見が開かれたとき、僕が質問すると“あんたが菅野さんか!”と、籠池理事長はご立腹だった。でも、なぜか、長男の佳茂さんはニコニコしながら“後で時間取るから”と言うてくれはって。だから、佳茂さんにライン送って、翌日、会うことになった。そして、話しているうちに意気投合し、理事長の自宅に行こかとなったのです」

 とはいえ、過去の取材活動のなかで、塚本幼稚園の園児虐待疑惑などを度々取り上げてきたため、籠池理事長には“天敵”とも言える人物だった。

「だから、僕の顔を見るなり、“君のせいで、ウチがどないなっとると思うとるんや!”と怒鳴られ、僕も“あんたが悪いんやろ!”と怒鳴り返しました。その場は佳茂さんが仲立ちし、なんとか収まった。それから、僕が籠池理事長にメディア対策などを伝授していくと、妻の諄子さんからは“あんた、ホンマ悪知恵が働く男やなあ”とからかわれたりして、だんだんと心を開いてくれるようになったのです」(同)

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