朴槿恵、収監生活で味わう1食140円の「くさい飯」
ソウル中央地検に出頭した朴槿恵
時が経つのは早い。朴槿恵(パククネ)(65)が、友人に機密資料を渡していたと報じられたのは5カ月前。以来、疑惑が次々発覚し、彼女はついに3月10日、大統領を罷免された。間髪入れず、検察から事情聴取を受け、身柄を拘束されるのも時間の問題とか。そして拘置所では、1食140円の「くさい飯」を味わうことになるのだ。
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朴槿恵が大統領を罷免され、自宅に戻ったのは3月12日のことであった。在ソウルの邦人記者は、
「自宅は地下1階、地上2階建。土地と建物を合わせ、資産価値は約70億ウォン(約7億円)と言われています。住み込みの料理人が食事を作り、彼女の大統領府行政官だった女性が身の周りの世話をしている」
彼女には最大財閥、サムスングループからの収賄など計13の容疑がかけられている。21日午前9時半にソウル中央地検に出頭し、事情聴取を受けた。先の邦人記者が言う。
「13の容疑に関係している被疑者は軒並み逮捕されていますし、朴自身、容疑を全面否認しているので、証拠隠滅の恐れありと判断されやすい。何より、国民の大多数が彼女の逮捕を望んでいるので、身柄を拘束した上で捜査が行われる可能性が高い」
もっとも、韓国ウォッチャーはこう予想する。
「彼女を逮捕して捜査すれば、保守派が暴動を起すかもしれません。検察も左派政権が誕生することを見越して、得点稼ぎをしたい。大統領選に影響が出かねないことはやらないのでないか。在宅起訴し、一審で有罪判決が出た後、拘束されることになるでしょう」
遅かれ早かれ、収監生活が待っているのだ。
韓国人記者によれば、
「朴氏は、ソウル中央地検から車で30〜40分の儀旺(ウィワン)市にあるソウル拘置所に収監される見込みです。一連の疑惑で逮捕されたサムスン電子副会長の李在鎔(イジェヨン)、友人の崔順実(チェスンシル)らもここに入れられています」
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