文科省に圧力電話する「安倍昭恵」は私人か! 実績なきイベントに官庁後援がついたワケ
■文科省への働きかけ
開催されたのは2016年3月23日から25日の3日間。18歳選挙権の実施を前にして、全国から選ばれた中学3年から高校3年までの120人が、地域おこしプランを競ったり、各政党の代表や幹事長といった幹部の演説を聴いて、模擬投票を行なったりした。
主催はやはりリビジョン。会場が衆院第一議員会館で、最終日は総理公邸まで使われた。そのうえ文部科学省と総務省が後援し、優秀者には総務大臣賞に地方創生担当大臣賞、そして内閣総理大臣賞までが贈られるという大盤振る舞い。常識的に考えて、弱冠23歳であった若者が主催しうるイベントのスケールを、遥かに超えた様相だったのである。
いまだ実績のないイベントが、初っ端からどうしてこれほどの規模で開催できたのか。文科省の関係者が声をひそめて語る。
「未来会議については13年に、斎木陽平さんの恩師に当たるさる筋から、文科省に後援してもらえないかという打診があったのが最初です。ただ、そのときは、斎木さんになんの実績もないことから却下されましたが、その後、安倍昭恵さんから、未来会議をバックアップしてほしいという打診があったのです」
霞が関の官庁に直接、働きかける人物が、「公の立場を離れた一個人」と言えるのか。だが、昭恵夫人のこうした働きかけは珍しいことではないそうで、関係者が続ける。
「昭恵さんから文科省には、いろいろなご相談が持ちかけられます。文教族の議員秘書に、当該の案件について省内の誰に相談すればいいかを尋ねることもあるようで、担当者に電話がかかってくるのです。たとえば、教育関係のNPOやボランティア団体に“会ってあげてほしい”と頼まれることも。総理公邸に官僚が呼び出されることもしばしばで、行くと、昭恵さんからある人物を“私が信頼している人だから”と紹介されたりします。もちろん、その多くは断っていますが、時には総理夫人に配慮してお受けするのも事実です。ちなみに、詳細はお伝えしかねますが、愛媛県今治市で大学建設を進める加計学園のことで、昭恵さんから省内にご相談をいただいたことがあるのは確かです」
昭恵夫人はそんな日常的な“圧力”のひとつとして、未来会議への支援を要請してきたという。
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文科省に圧力電話する「安倍昭恵」は私人か!(2)へつづく
特集「親族に便宜! 総理公邸に呼び出し! 文科省に圧力電話する『安倍昭恵』は私人か!」より
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