「松山英樹」絶好調の陰で…恩師が連盟要職をクビに

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■“会長特別推薦枠”

 いったいなぜこのようなウルトラCが起きたのか。

「小西は、“ポスト松山”との呼び声も高く、一昨年にアマ世界最高峰である全米アマチュア選手権で、日本勢初となる準決勝進出を果たした実力の持ち主。昨年も全米を目指し、国内大会には目もくれず練習に励んでいました。ところが、手続きミスでエントリーの締切を逃して出場が不可能になった。せめて国内大会に出させてあげようと、阿部監督が中島会長に依頼し“会長特別推薦枠”として出場が決まったのです」(連盟関係者)

 前代未聞の措置に、他大の監督は納得できないと声をあげたというワケだ。

「穿った見方をすれば、中島会長は狭山ゴルフ・クラブの理事長でもある。昨年10月に狭山GCで開催された日本オープンで、松山は4年ぶりに出場して優勝しました。米ツアー戦を休んで来日したこともあって、ゴルフ場にとっては話題性の面でも最高の結果になった。このことで、2人の間に利害関係があるのではと見る人もいたんです」(同)

 実際、今なお松山は日本に戻れば阿部監督へ報告に上がる。加えて、監督の息子は松山に帯同するマネージャーという密な関係が続いているのである。

 そこで、海外に渡航中の阿部監督に電話で聞くと、

「いろんなやっかみがあるかもしれないけど、僕の本分は学生を守ること。それに尽きます。自分の学生を守るためにも、何を辞めただの一切発言はしません。試合が終わって数カ月後にこんな話を出されたところで、いちいち反論もしません」

 と言うばかり。“我が子”たちへの盲愛は、懲りることなく違わないようである。

ワイド特集「違わないよぉ~!」より

週刊新潮 2017年3月16日号掲載

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