菅田将暉を悩ます“出たがり父” 息子に「吉田拓郎を紹介しろ」
■人間観察しろ
「僕は自分の冠番組を持っているので、息子がデビューしたらすぐバレるでしょ。だから『仮面ライダーW』が決まった時、菅田将暉に名前が変わったんだよね。出来れば本名で出てほしかったなあ」
それにしても、菅田の幅広い演技力はどうやって培われたのだろうか。
「たとえばね、息子が中学校の夏休みなんかの時に、セミナーの受付をさせていたんです。小さい頃から会社の社長と話をして人間観察しろよ、とね。世の中を動かしている人を観察しなさいという教育です。有名なところでは、HISの澤田秀雄社長なんかにも会わせている。直接の俳優修業ではありませんが、自分という人間を“経営”しろ、そして自分という株を上げろとは言うてました」(同)
父の影響もあってか、菅田は〈天は自ら助くる者を助く〉で知られるサミュエル・スマイルズの『自助論』をカバンにしのばせていたことも。そんな菅生氏の願いはというと、
「私は歌が大好きでね。息子には、“吉田拓郎に会わせてくれたら、お父さん死んでもいい”って言うてるんです」
菅田が“おバカ”なキャラクターもこなせるのは、この「出たがり」が遺伝したのかも。
ワイド特集「春の嵐おさまらず」より
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