「森友学園」理事長の家庭教育 次男は“新弟子ごっつあん詐欺”元力士

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“9割引き”での国有地購入問題に揺れる森友学園。安倍総理夫人の名誉校長就任が明らかになるなど波紋は広がるが、元々この学園は、塚本幼稚園を運営することで有名になった。

 籠池泰典理事長(64)は香川県生れ。某雑誌では、祖父は高松で海運業を営み、高松商工会議所の初代会頭を務めたと語っていた。

 関西大学を卒業後、奈良県庁に就職し、1979年に諄子さんと結婚。86年、義父の森友寛氏が経営していた塚本幼稚園の園長に就任した。生長の家の元信者で、現在は保守系団体として注目を集める「日本会議」の大阪代表・運営委員を名乗っている。

 もっとも、この人、少々自分を大きく見せたがるクセがあるようだ。例えば、日本会議大阪は、

「籠池さんは、50名前後いる運営委員の一人ですが、ここ数年は活動していません。日本会議大阪の責任者は議長で、代表というポストはありません」

 と言うし、高松商工会議所も、

「初代会頭は出版関係の仕事をしていた鈴木傳五郎という人です」

 義父の寛氏が亡くなったのは95年。直後から、籠池氏と諄子さんが幼稚園経営に本格的に乗り出した。

「寛さんの時代は普通の幼稚園だったんですが、籠池さんが跡を継ぐと、園内の至るところに日の丸を貼り始めてね。右翼的な教育が始まったんです」(元理事)

■安倍首相頑張れ

 最近の塚本幼稚園は、“愛国幼稚園”なんて呼ばれているだけあって、かなり過激な教育が行われている。毎朝、日の丸の前で君が代を斉唱、教育勅語や五箇条の御誓文の朗唱。皇族が関西に来られたら、園児と共に奉迎に出向く……なんていうのは当り前。さらに、運動会の宣誓では、

「大人の人たちは日本が他の国に負けぬよう尖閣諸島、竹島、北方領土を守り、日本を悪者として扱っている中国、韓国が心改め、歴史教科書で嘘を教えないようお願いいたします。安倍首相頑張れ、安保法制国会通過良かったです」

 と、言わせているのだ。

 塚本幼稚園に子供を通わせていた保護者の一人は、こう溜息を吐く。

「先生たちが普段から『竹島を返せ〜』『中国人、韓国人は嘘つきだ』とか、平気で言い聞かせるんですね。で、ある時、私は家族で韓国旅行に行くことになった。出発が近くなると子供が急に『行きたくない』と言い出したんです。『どうしたの?』と聞くと、先生から『あんな汚い所に行くの』と言われたのだとか」

 韓国人もこれを聞いたら、怒るに違いない。

「私は『そんなん、ほっときなさい』と言ったのですが、子供は『もし(韓国に)行ったの?と聞かれたらどうしよう』と言って、泣き出してしまった。あの時は衝撃でしたね」(同)

 副園長の諄子さんは、親に伝えたいことがあると、子供の鞄に自ら書いたメモを入れるという。別の保護者が明かす。

「ある親に宛てたメモには、コーラやファンタを飲ませていると聞きましたが、本当ですか? 年取ると背中曲がりますよ。韓国人とかは整形したり、そんなもんを飲んだりしますが、日本人にはさせません、と書いてありました」

 こちらは、関係者が聞いたら唖然としそうな話である。

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