稲田朋美防衛相“スーツの色で評価してほしくない” その「服装」「失態・失言」問題

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稲田朋美防衛相

 日報問題を巡り、野党からの集中砲火を浴びる稲田朋美防衛相(58)。

〈民進党の辻元清美氏は、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報の問題に絡み「シリアの内戦は『戦闘』か『衝突』か」と定義をただしたが、稲田氏は「法的な評価をしていない」などと曖昧な答弁に終始した〉(2月15日付産経新聞)

 と「安倍政権寄り」とされる産経新聞までがこう報じる惨状だが、マスコミをシャットアウトして開催された2月17日の会合で稲田氏が漏らしたのは、

「私は今日も国会で、今日も国会で質問攻めに遭ってきました」

「答弁で私が長く喋ろうとすると、野党の質問は長いくせに、『そんなことは聞いていない!』『うるさい!』と、遮っ(さえぎ)てくるんですよ」

 という“愚痴”。曖昧な答弁で野党を勢い付かせているのは、他ならぬ本人である。少なくとも、混乱を招いている組織の長がすべき発言ではあるまい。

■「スーツの色で私を評価してほしくない」

 遡(さかのぼ)れば、稲田氏は安倍政権にとって常に「火種」であった。そのひとつの要因は服装問題だ。彼女は地元である福井県をアピールする狙いもあって、同県鯖江(さばえ)市が生産量日本一を誇る眼鏡と、やはり地元の繊維の技術を発信するために網タイツを愛用し、「とても職責に相応(ふさわ)しい格好とは……。率直に言って気持ち悪い」(自衛隊関係者)と、周囲を戸惑わせてきた。

 また護衛艦の中をヒールで歩いて見せたり、昨年11月のASEAN防衛担当相会合に赤い服で現れるなど、やはりファッションの「奇抜さ」で防衛省の関係者を吃驚(きっきょう)させているが、これについて彼女は、先の会合で、

「『みんなが黒いスーツのなかで、赤いスーツっていいと思いません、みなさん!』と力説して、同意を求めていました。『スーツの色で私を評価してほしくない』とも言っていましたね」(出席者)

 元陸将の福山隆氏が憤る。

「自衛隊のなかには、戦闘服を着ている女性隊員もいます。稲田大臣の服装は、彼女たちへの配慮が見られず、これでは大臣と隊員の間に一体感が生まれるはずもありません」

 稲田氏はお気付きではないようだが、問題視されているのは赤いスーツそのものではなく、服装から透けて見えてくるTPOをわきまえない非常識さ、すなわち服という「外見(そとみ)」ではなく、彼女の「中身」なのである。

 ちなみに、関係者の証言に基づくと、同じ会合の場で稲田氏はこんなことも口走っている。

「私は、トランプさんが勝つんじゃないかと思っていた数少ない人のなかのひとりなんです。なぜって、彼はちょっと可愛いところがありますからね」

「かつて私は韓国に入国拒否されてテロリストって言われましたが、こんなに可愛いテロリストがどこにいますか?」

「独特」との指摘はファッションだけでなく、その感性にも当てはまりそうだ。

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