共倒れ「鹿島」「浦和」の過密スケジュール J波乱の幕開け

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過密スケジュールが原因?(写真はイメージ)

 2月25日に開幕したサッカーJリーグは波乱の幕開けとなった。

 昨年度のJリーグ1stステージ覇者で年間王者の鹿島アントラーズ、そして2ndステージ覇者の浦和レッズ、この両雄がともに黒星スタートしたのである。

 FC東京と対戦した鹿島は後半37分にオウンゴールで失点して0―1。浦和もまた、横浜FMに2―1とリードしながらも後半41分、47分と立て続けに失点して2―3で敗れた。

「どちらも明らかにスタミナ切れ。でも、彼らの過密スケジュールを知ったら同情を禁じ得ませんよ」

 と大手紙サッカー記者。

「各チームは25日に照準を合わせて調整をしていますが、鹿島と浦和はその1週間前の18日に富士ゼロックス・スーパーカップを戦っています(結果は鹿島が勝利)。それはいいとしても、辛いのはJ上位4チームが参戦しているアジアチャンピオンズリーグ(ACL)。21日にその初戦があり、鹿島はホーム開催でしたが、アウェイの浦和はオーストラリア・シドニーに出張っていました」

 幸い両チームとも勝利したが、28日のACL第2戦では、今度は鹿島がタイ・バンコクに。むろん週末にはJの試合がある。2週間で海外戦を含む5試合。ブラック企業顔負けである。

「それでも、新聞紙面を賑わせれば疲れも癒えるでしょうが、この1週間で最も露出が多かったのは、26日に50歳の誕生日を迎えた“キングカズ”。スポーツ各紙1面トップでした」

 ここだけは予定調和。

週刊新潮 2017年3月9日号掲載

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