美人記者の腕が赤々と腫れ上がり…警視庁「新捜査一課長」は“試合ですから”

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 気負い過ぎたにしては、時と相手が悪かった。なにしろ、約400人を束ねる警視庁捜査一課長への就任直前、しかも、誰もが認める美人サンをコテンパンにしたのだから、周囲は白い目で見て、さあ、大変!

 警視庁刑事部の「武道始式」が行われたのは1月26日。観覧した記者によれば、

「年初めの恒例行事でして、刑事部の他に総務部などが、日を分けて開催します。柔道、剣道、逮捕術などを所属対抗で競い、その後、記者クラブと警視庁チームによる親善試合を行うのです」

 警視総監や幹部、さらに記者クラブ員など、200人ほどが観覧する一大行事。問題の“事件”は、第一機動捜査隊の上野洋明隊長(58)とTOKYO MXの女性記者(23)による剣道の一戦で起きた。

「試合開始の直後、上野隊長が、彼女の胴を打ちました。その時は会場も盛り上がったのですが、続けて彼女の防具のない腕を打ちまくったのです。本来は余興みたいなもの。隊長は剣道は無段でも柔道の有段者でして、素人相手の“暴挙”に、会場は警官も含めてドン引きでしたね」(同)

 女性記者は、入社1年の新人。学生時代にミスコンの優勝経験を持ち、記者クラブの人気の的だ。一方、上野隊長は、殺人や強盗が発生した場合に、真っ先に現場に駆けつけ初動捜査を行う部隊の指揮官。今月13日には、殺人事件などを担当する捜査一課の課長に抜擢された、いわば海千山千だ。結果は対戦前から火を見るよりも明らかである。

「試合後、彼女の腕は赤く腫れ、全治3週間だそうです。一課長は、捜査の見立てや方針を下す立場になる。手加減も出来ないような、空気が読めない人で大丈夫かと心配です」(別の記者)

 もっとも、上野隊長改め、一課長は真顔で、

「試合ですから、真剣にやったんです。手加減と言っても、私も素人でどのくらいが手加減かも解らない。初めて防具を付けたから、見よう見まねで、チャンバラみたいになってしまった」

 思わぬ船出となったが、肝心の捜査で名誉挽回か。

週刊新潮 2017年2月23日号掲載

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