松方弘樹に添い遂げた山本万里子 貫いた愛人道

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 俵万智は、〈「愛は勝つ」と歌う青年 愛と愛が戦うときはどうなるのだろう〉と詠んでいる。先月、脳リンパ腫で鬼籍に入った松方弘樹(享年74)の傍らにいたのは山本万里子(44)。松方をいわば略奪し、“泥棒猫”と論難された元女優は妻の座に収まることなく、愛人道を貫き通したのである。

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 シンガーソングライターのKANが、「必ず最後に愛は勝つ」と声を嗄らすように歌っていた1991年の5月、2人は出会った。京都・祇園のクラブで、妻子ある男とホステス。そのすぐ後のことを振り返るのは、2人と親交の深かった脚本家・高田宏治氏。

「松方たちが集まる料亭に顔を出すと、クラブの女性を連れてこれから旅行に向かうと言う。皆カップルで来ているなか、松方と万里子ちゃんだけがそれぞれ1人。初々しくスレていない印象の万里子ちゃんを、松方は意識しているなと思ったんです」

 半年後のゴルフ場では、

「松方と万里子ちゃんはすっかり打ち解けた様子で、付き合っているんだなとわかりました。彼女はゴルフが下手でね。打ったボールが真後ろにいた私に飛んでくるぐらいだから」(同)

 鼻孔をくすぐるような19歳の甘い体臭に松方が虜になった。

 秘められた道ならぬ恋は7年経って露見し、翌99年に松方は妻・仁科明子(現・亜季子)と離婚。慰謝料ナシ、2人の子供の養育費として月50万円を松方が支払うという条件はともかく、世間の目は厳しかった。不倫のイメージが芸能界から男を遠ざける。

 芸能デスクによると、

「騙され、事業は上手くいかず。土地と建物で10億円とされた京都の豪邸も差し押さえられ、2004年に手放さざるを得なくなっていました」

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