“あなたたちは自民党に近いですよね――” 「小池知事」側近に悪評噴出
「都議選では知事を…」
「昨年11月のことです」
こう振り返るのは、私立高校授業料無償化の「当事者」である一般財団法人「東京私立中学高等学校協会」の関係者だ。
「その月の21日に、私どもの協会の70周年記念式典があり、そこに小池知事も出席されるとの返事をいただいていたので、5日ほど前に式次第を持参し、協会の幹部が都庁に挨拶に伺ったんです。知事はお忙しいので野田さんが応対したんですが、まずノーネクタイで偉そうだなとの印象を幹部たちは抱いたそうです」
確かにクールビズの産みの親は小池氏ではあるが、期間は5月から9月までで、秋風の吹く霜月は対象外である。そして、
「挨拶後に幹部たちが着席した途端、野田さんは『来年の夏には都議選があります。その時は知事が推す候補を応援してくれないと困ります』『あなたたちの協会は自民党に近いですよね』と言ってきたんです。その上、『今後、予算の要望は自民党ではなく、小池知事にお願いします』と畳み掛けてきた。話の流れからして、都議選で知事陣営を応援しなければ私立中高関連の予算を切ると脅してきたも同然です。知事側近の野田さんの言葉ですから、私どもにしてみれば知事本人に宣告されたに等しい。こんな露骨な対応をされたのは初めてです」(同)
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