高畑裕太の美人弁護士 32歳で独立のサクセスストーリーを明かす

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弘中氏との“奇縁”

「法科大学院には2年コースと3年コースがあり、当時、早稲田は原則3年コースで、私はそれが嫌で東大に進んだのです」

 と、渥美弁護士は言う。

「西村あさひで私が主に担当したのは、ファンドの資金調達です。不動産ファンドなどが銀行とローン契約を結ぶ際の契約書を作成する仕事で、最初は本当に意味不明でしたが、その経験は今も非常に生きています。おかげで契約書を楽に読むことができますから」

 西村あさひを辞め、移籍した先が“無罪請負人”などと言われていた弘中弁護士の事務所。彼女と弘中氏には“奇縁”があった。

「厚労省の事件で村木厚子さんの無罪を勝ち取ったのが弘中先生だというのは誰もが知っていますが、私の祖父が旧厚生省の官僚で、村木さんと同じ旧厚生省の児童家庭局長を務めたこともあったのです。その祖父が、偶然にも、村木さんが逮捕された頃になくなりました。それでずっと気になっていて、その後の顛末を見てチャンスがあれば弘中先生と働きたいと思っていたのです」

 ちなみに、西村あさひ時代の年収は1年目から1000万円超え。その厚遇を捨てての移籍であった。

「仕事内容もガラリと変わり、刑事事件にも頻繁に関わるように。高畑さんの事件もその1つです」

 そして、1月に晴れて独立した彼女。その名前をネット上で検索すると、本人のものだけではなく、女優の新垣結衣の写真も一緒に画面に映し出されるのは、

「『リーガルハイ』というドラマでガッキーさんが演じた弁護士も大手事務所から日本最強といわれる事務所に移籍しており、私と経歴が似ているのです。あんな感じに写真が使われていることは、ガッキーさんには申し訳ない限りで……」

 華麗な経歴ながら、それを鼻にかけるところがない。このあたりに「成功」の秘訣が隠されていそうである。

ワイド特集「女という商売」より

週刊新潮 2017年2月16日梅見月増大号掲載

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