人呼んで“森ヨットスクール” 金融庁長官のスパルタ銀行教育
三十数年前、世間の耳目を集めた戸塚ヨットスクール。当時は、訓練生への過酷な教育に賛否両論が渦巻いたものである。一方、現在の金融業界では厳しい金融庁の指導を、事務方トップの長官の名を取って“森ヨットスクール”と呼ぶそうだ。さて、その“苛烈さ”はいかばかりか。
1月中旬の2日間、全国の地方銀行と第二地方銀行のトップが東京に集まり、個別に金融庁の幹部と“金融行政懇談会”を開いた。
「銀行業を取り巻く環境は、年々厳しさを増している」
会の冒頭、こう挨拶した金融庁の森信親長官(59)は続けて、
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