シャツの襟は切り取り、ナイキのロゴは塗りつぶす…中崎タツヤ氏の凄まじいライフスタイル

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ミニマリストたちの“捨てられないもの”

 もっともこうしたミニマリストたちにも、今もなお捨て難いものがあるという。

「それは、祖父が写っている写真です」

 と語るのは、紀里谷氏。

「15歳でアメリカに旅立つ時に、母親から貰ったもの。その1枚以外は全てデータ化して捨てたんだけど、その写真だけはなぜか捨てられないんですよね」

 ゆるり氏は、

「夫の祖母が、息子のために編んでくれたセーターです。もうサイズは合わないのですが、大切に保管しています。読者の方からのお便り、母からのバースデーカードなどもダメですね」

 そして最後は中崎氏だ。

「数年前に買った地球儀。捨てる前提で小さいのを買ったのですが、実際捨てるかどうか迷っています。また、苦労して短尺化したシャーペンは気に入っていて、捨てられないんです。母親から貰った手紙は捨てているというのに……」

 けだし玉言の数々と言う外ない。拙筆ながら、この原稿が廃棄(ボツ)とならぬことを願い、筆をおく次第。以下略。

週刊新潮 2017年2月2日号掲載

特集「断捨離どころか必要最低限がない!『ミニマリスト』の極限スタイル」より

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