トランプを支持する「意識の高い層」 偏る日本メディアの報道
支持する白人富裕層
つまり、トランプ氏勝利の大きな要因と言われた、ラストベルト(錆びついた工業地帯)の工場労働者に代表される、経済的に恵まれないことに不満を持ち「偉大な米国」の復活で自身の復活も夢見ている層ではなく、「意識の高い」層もトランプ大統領を祝福していたというのである。
「彼らは非常に冷静で、客観的でした。それを象徴するのは演説中に起きた拍手の場面でしょう。『生活保護者を自立できるようにしよう』『ワシントンから国民の手に政治を取り戻そう』と言ったところで、歓声が起きていました。オバマケアによって、弱者救済のための行政人員が肥大化し、とりわけワシントンの公務員が高給でよい思いをしていることをトランプは問題視してきました。この姿勢に、就任式に来ていたアッパーミドルは賛同していたと言えます」(同)
ここから、かねて「小さな政府」を標榜してきた共和党主流派、伝統的保守派が、トランプ大統領を支えている一員であると分析できるようなのだ。
国際ジャーナリストの堀田佳男氏も、
「中流以上の白人富裕層は、法人税が安くなることでトランプを推しています」
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