トランプを支持する「意識の高い層」 偏る日本メディアの報道

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反トランプの正体 親トランプの素顔(下)

 英米の賭けサイトでは、〈メキシコ国境沿いに壁を作る〉〈就任中に暗殺される〉といった「トランプ占い」が隆盛を極めている。

〈トランプ大統領が4年の任期中に弾劾されるか辞任する〉という賭けの配当は、オッズ換算で2倍。トランプ大統領が4年もたない可能性は極めて「現実的」と言えるわけである。

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 トランプ大統領の不支持率は51%。「反トランプ」デモの模様が新聞やテレビで連日報道されるが、対する「親トランプ」がどこに居るのかは、いまいち掴めない。

「日本のメディアは偏っています」

 と、産経新聞ワシントン駐在客員特派員の古森義久氏はトランプ現象の「裏面」を読み解く。

「例えば、トランプの記者会見での言葉を『お前には質問させない』と訳していましたが、トランプでなければ『you』を『あなた』と翻訳したはず。トランプ大統領という存在を、もう少し中立的に捉える必要があります」

 この「忠告」を裏付けるように、就任式に出席し、取材したジャーナリストの浅川芳裕氏は現地の「空気」をこうレポートする。

「就任式を一般人でもチケットを購入できるレッドゾーンや、オレンジゾーン付近で取材してみて、日本に伝わっている『反トランプ現象』とは随分、違う印象を受けました。例えば、シカゴから来ていた5人家族は、父親がパイロットで母親はフランス語教師の伝統的保守派。またロサンゼルスでマーケティング会社を経営している男性は、イスラム教徒でした。彼らはワシントンの1泊3万円から10万円するホテルの部屋に泊まり、年収が1000万円以上から4000万円近くのアッパーミドルです」

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