満島ひかり、出世作が“R-15指定”ドラマに 仕掛人が語る

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“最長版”に再編集

 チェロ奏者も演じれば、ピョン吉から黒柳徹子まで、何でも演じられる女優・満島ひかり(31)を見出したのが園子温監督であり、その作品が『愛のむきだし』。

 2009年の劇場公開時、ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞、観客賞のW受賞ほか国内外の様々な賞を獲得したそのドラマ性は無論、約4時間(237分)という常識を超えた長尺も話題になった。それが撮影からちょうど10年を経て、さらに長くなる!

 2月1日よりケーブルテレビのJ:COMで各話30分、全10回、つまり5時間のテレビドラマとして蘇る。名付けて“最長版”!

「昨年の夏、園監督が『“むきだし”の最初の編集版は6時間あったんだ』と話し出したんです。その時、テレビドラマにしようと思いついたんです」

 とはJ:COMの子会社アスミック・エースのプロデューサーで、最長版を企画した谷島正之氏。

 映画版でもプロデューサーを務めた梅川治男氏は、

「当時、劇場公開は3時間が限度と言われていたんだけど、6時間になっちゃった。もうヤケクソで監督に『連ドラにしていーですか?』と聞いたら『いーよー』なんて言ってました」

 それが遂にドラマに。リメイクではなく、映画を再編集するのである。

「コッポラの『ゴッドファーザー テレビ完全版』や、ベルトルッチの『ラストエンペラー/オリジナル全長版』などはありましたが、日本映画では初の試みかも」(谷島氏)

 しかし、R-15指定のこのドラマ、主役の西島隆弘はパンチラ盗撮魔で満島を見れば勃起。ヒロインの満島もパンツ丸出しの回し蹴り、オナニーシーンまである。

「民放ではムリだからケーブルなんです。オンデマンドでは4Kで配信されます。今後はJ:COMでも独自のドラマ作りが始まると思いますよ」(同)

 ちなみに園監督はといえば、やむを得ず削除せざるを得なかったシーンが復活し、完璧な“ドラマ”になった、と喜んでいるとか。

 そりゃあ、休憩付きの長尺映画にもなるわけだ。

週刊新潮 2017年2月9日号掲載

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