高木パンツ前大臣、不仲の代議士が逮捕歴を暴露

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2区争奪戦

 本誌(「週刊新潮」)は一昨年の大臣就任後、関係者の証言から、高木氏が女性宅に忍び込み下着を物色中、駆けつけた警官によって取り押さえられた旨を指摘してきた。これを受け、国会でも野党が再三追及。しかし、当人はロクに質問に答えず、「事実無根」の一点張りで逃げ続けてきた。ところが、今回は身内の自民党、しかも同じ県連のトップが堂々、所属議員の嘘を明らかに。その事実は極めて重いのだ。

 その“勇気ある”山本代議士に聞くと、

「細かい内容については言えない」

 となぜか口を閉ざすが、

「山本さんは、高市早苗・総務相の夫として知られるベテラン議員。しかし、高木さんとは不仲なんです」

 とその背景を解説するのは、地元の全国紙記者だ。

 もともと福井は選挙区が3つに分かれ、2区を山本氏、3区を高木氏が地盤としてきた。しかし、先の選挙から定数が削減され、区は2つに。「新2区」を巡って、両氏は領地争いをすることになった。

「結局、山本さんが2区を高木さんに譲り、自分は比例ブロックの1位で処遇されることになりましたが、本人は未だに納得していません。次回の選挙では2区を奪うか、自分の子飼いの候補を立候補させたい。そこで、独自にライバルのスキャンダルの裏をとり、解散後はその事実を突きつけて、高木さんに2区返上を迫る心積り。その狼煙として、新年早々、オンレコで逮捕歴を暴露したというワケです」

 引退へチェックメイト。そんな感ある高木パンツ氏に山本発言への見解を聞くと、これまで同様、「事実ではない」を繰り返すが、国会で質問を続けてきた民進党の柚木道義代議士は言う。

「これでより逮捕歴の確証が深まった。虚偽答弁を行い、国会を愚弄したワケですから、当然、国会議員の職を辞すべきです」

 自らを省みず、のぼせ上って大臣など引き受けてしまったのが、そもそもの誤りだった。

週刊新潮 2017年1月26日号掲載

ワイド特集「秘せずは花なるべからず」より

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