韓国・慰安婦像、1年10体ペースで増加中 関連グッズも

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ソウルの日本大使館前にある慰安婦像

 モデルとされた「元慰安婦」は、こんな形で人前に晒されることを望んでいたのだろうか。もはや「反日」の象徴と化している慰安婦像は、1年10体のペースで増加中。「関連グッズ」も次々と開発中なのだという。

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 今回の“紛争”の発端となった、釜山日本総領事館前の慰安婦像。ソウルの日本大使館前のそれが、曲がりなりにも車道を挟んだ向かいの歩道にあるのに比べ、

「領事館側の歩道に置かれました。在外公館の威厳の侵害を禁じたウィーン条約に完全に違反し、ソウル以上に日本への侮辱の意思を感じさせます」(在韓記者)

 改めて振り返ると、一昨年12月の日韓合意は、日本側が総理の「おわび」と元慰安婦への支援金拠出を決定。一方の韓国サイドはソウル大使館前の慰安婦像撤去に努力し、国際社会で非難や批判を控えることを約束するというものだった。

 これに基づき、日本は10億円を支払ったが、韓国側は「ソウル像」の撤去は進めない上に、昨年末、新たな「釜山像」を容認。日本政府が年明け、大使の一時帰国やスワップ(通貨交換)協議の中断措置に出たのも当然である。

■1体の値段は…

「日本ではほとんど知られていませんが……」

 と、在韓ジャーナリスト。

「合意後の1年だけをとってみても、像は釜山に限らず、次々と作られてきました。ソウル像を作った韓国挺身隊問題対策協議会は“24体増えた”と豪語しているほど」

 ソウル像が出来たのは、2011年の年末。以降5年間で、像は爆発的なペースで増え続けた。韓国メディアですら把握が追いつかず、その数についての報道はまちまちだが、多いもので60体、少ないものでも40体といったところ。つまり、1年で10体前後のペースで増えているのだ。

 ジャーナリストが続ける。

「設置しているのは挺対協をはじめとする様々な慰安婦支援団体。寄付や自治体の支援で資金を賄っています。設置場所は市役所前や地下鉄の駅近くなど目立つ場所、また大学や高校、動物園や遊園地の傍もある。一方、海外でもこうした像が設置され始めているのは知られた話。こちらも諸説ありますが、アメリカ、中国、オーストラリアなどに10体以上があるとされています」

 ちなみに、これらの像の多くはキム・ウンソン氏なる芸術家の手による。費用は1体平均約300万円というから、既に1億円近くの売り上げがあったことになり、今に「慰安婦像御殿」でも建ちそうな勢いである。

 このペースで増えたら……と考えるだけでイヤになるが、最近は新たな展開も見せているようだ。

 先の在韓記者が言う。

「慰安婦をかたどったブレスレットやバッグ、バッジ、ペンダントなどが発売され、著名なタレントが身に着けています。収益の多くは、支援団体に寄付され、像の建立に使われる。また、建立資金をネット上で集めるクラウドファンディングも盛んで、募金者にはお礼として、慰安婦ミニブロックやミニ慰安婦像がプレゼントされています」

 こうして無限増殖の「ビジネスモデル」が確立した慰安婦像。世界のあちこちに「3桁」の慰安婦像が建つ“度し難い”未来は、もうすぐそこ、というワケだ。

特集「10億円を払っても『韓国』やらずぼったくり」より

週刊新潮 2017年1月19日号掲載

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