小池百合子都知事、闇金業者にパーティ券購入を持ちかけていた 政治収支報告書には未記載
クリーンな政治を目指すとアピールし、小池百合子都知事(64)は都政のかじ取りを任されたはずだった。だが、実はクリーンであるどころか、闇の高利貸しからブラックマネーが流れ込んでいた。2017年夏の都議選を見据えた、小池新党の行方も左右する大問題なのだ。
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小池都知事
これまで一貫して、小池都知事の政治手法は、都議会自民党を“ブラックボックス”と批判し、都政改革には透明化が欠かせないと声高に訴え、対立構図を煽るというものだった。
しかし、小池都知事がお題目のように唱える“情報公開”は、ご都合主義に過ぎない。とりわけ、自分自身のこととなると、完全無視と言っていい状態なのだ。
本件のキーパーソンとなるのが、小池都知事の衆院議員時代の選挙区、東京・池袋で闇金を営んでいた男(82)だ。
表向き、不動産業などを商売にする会社の会長を名乗り、長男(58)が社長を務めていた。
今回、証言をするのは、長男その人だ。
「父親は鳥取県佐治村(現・鳥取市)の出身で、30年前に私が結婚をしたとき、地元で当時、新人代議士だった石破茂前地方創生相が媒酌人を務めてくれました。それ以降、父親はパーティ券を買ったりして、積極的に応援するようになった。08年の総裁選では、麻生太郎さん、小池さんらとともに出馬した石破さんから、“選対本部の手伝いをしてほしい”と父親に要請があって、私を含め社員数人が駆り出されたこともありました」
さらにその4年後、再び総裁選が近づいてくると、石破前地方創生相から電話がかかってきたという。
「石破さんの話は、“会社は豊島区だよね。小池先生とは繋がりがある? 今度の総裁選、自分の応援をしてくれとは言わないけど、動かないで欲しいんだよね。それを伝えてもらえないか”というものでした。一民間人の言うことなど聞いてくれるはずはないと思っていましたけど、08年の総裁選で知り合った小池さんの親族でもある秘書に、“石破さんからお願いの話が来ているのですが、一度お会いできませんか?”と、連絡しました」(同)
小池都知事の秘書の返事は、“どういう回答になるかわかりませんが、本人に聞いてみます”というものだったが、3日ほど経って、小池都知事が会社を訪ねてきたという。
「父親と私を前にして、小池さんは“私は腹を決めました。今回、石破さんに付きます”と告げました。続けて、“選対の昼食代は、うちで持つから。これで、石破さんが負けたら、私もずっと冷や飯ね”と。おそらく、小池さんは最初から石破さんに付くつもりだった。でも、父親に貸しをつくり、今後の応援に期待したわけです。現に、父親は、“小池先生、これから長いお付き合いになりますし、パーティ券は何枚でもお引き受けしますよ”と応じていました」(同)
■“100枚いただきましょう”
それからしばらくして、総裁選前の6月ごろに、小池都知事から、自宅の“エコだハウス”に招かれたという。
「小池さんから“夕食にいらしてください”と言われ、父親と私、他の親族の3人でうかがいました。小池さんが帰ってくるのが、私たちより遅かったのを覚えています。お手伝いさんとつくった中華料理を振る舞ってくれて、食事のあと、お茶をいただいていると、小池さんが“こんなものがあるのだけど”と言いつつ、3枚のパーティ券を差し出してきました」(同)
それは、0001から0003のナンバリングがされたものだった。
「最初の番号を渡すところに、父親が虚栄心の塊であることをよく理解していると感じました。案の定、父親は“わかりました。では、100枚いただきましょう”と快諾した。その日は、3枚だけを持って帰り、残りの97枚は、のちに200万円と引き換えに小池さんの秘書から受け取りました」(同)
それは、「ホテルオークラ東京」(東京・港区)で、12年8月に開かれることになっていた「議員在職20年を祝う会」の2万円のパーティ券だった。
「それ以降、小池さんはふらっと会社に立ち寄るようになりました。父親と雑談して帰るだけのときもあれば、“今度、パーティがあって”と言い出すときもあった。地元の自民党都議のパーティ券購入を持ち込んできたときには、父親が“10枚か20枚付き合いますよ”と返事をすると、“そんなこと言わないでくださいよ”と、もっと枚数を買うようごねていた。もっとも、小池さん主催のパーティでは必ず100枚を引き受けていましたが……」(同)
13年の10月に行われた“出版記念パーティ”でも、2万円のパーティ券をそれだけの枚数購入したという。
■収支報告書には未記載
ところが、小池都知事の資金管理団体「フォーラム・ユーリカ」の政治資金収支報告書のどこを探しても、闇金業者によるパーティ券購入は記載されていない。
政治資金規正法は、1回のパーティ券売買の上限を150万円と定めている。
つまり、上限規制に抵触し、さらに、20万円を超えるパーティ券を購入した人については氏名住所などを記載しなければならないのに、それも見当たらないのだ。
神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。
「上限に引っ掛かったから記載しなかったという故意性が疑われ、単なる記載ミスに比べて悪質です。このケースは、上限違反よりも罰則が厳しい不記載に問われると考えられる。となると、5年以下の禁錮または100万円以下の罰金です。しかも、小池さんがパーティ券購入を持ちかけているなら、会計責任者だけでなく、小池さん自身も罪に問われる可能性が高くなります」
特集「クリーンな女性都知事に未記載のブラックマネー!? 都知事『小池百合子』と闇の高利貸し」より
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