35時間に及ぶ学生と機動隊の攻防…東大に炎が上がった「安田講堂事件」
全共闘運動、そして全ての学園紛争の“天王山”として記憶される「東大安田講堂事件」――。
その火種となった東大紛争は、“登録医制度”に反対する医学部の学生たちが、無期限ストに及んだことに端を発する。
これに対して大学側は強硬な姿勢に徹し、医局員と揉めた学生17人に退学を含む厳しい処分を下した。後に、そのうち1人の学生に誤認処分の可能性が強まるが、大学当局は処分の撤回に応じなかった。
業を煮やした学生たちは昭和43年(1968)7月2日、安田講堂のバリケード封鎖を敢行。...