こんな記事も読まれています
カルロス・ゴーン、“人間の盾”を駆使の企業統治術 日産傘下の三菱自動車
自動車業界で今や「ビッグ3」は日本のトヨタ、独フォルクスワーゲン、米GMだ。世界販売台数1000万台前後で鎬(しのぎ)を削るこの一角に食い込みたいのが、仏ルノー・日産連合を率いるカルロス・ゴーン(62)。彼が駆使する“人間の盾”による企業統治術とは――。
***
満面の笑みを浮かべたゴーン日産社長が会見に臨んだのは10月20日。傍らには、時折浮かぬ顔を覗かせる三菱自動車の益子修会長兼社長(67)の姿があった。
「この日ゴーン氏は、燃費データ偽装問題で経営危機に陥った三菱自動車に日産が2373億円を出資、同社を正式に傘下に収めたと意気揚々と発表しました。...
つづきを読む
こんな記事も読まれています
三菱自動車と日産の業務提携 半年以上前から動いていた“カルロス・ゴーンの右腕”
かたや商社出身で交渉力とアピール力に長けた百戦錬磨の「天皇」。こなた開発畑出身の真面目で大人しい「プリンス」。会社が危機に瀕し、日産のカルロス・ゴーン社長(62)と手を結ぶという決断を下すにあたり、三菱自動車トップ2人の明暗はくっきり分かれた。
***
5月12日午後4時、日産自動車の本社がある横浜駅近くのイベントホール「TKPガーデンシティ横浜」。6階の「ホール6A」にあったのは、いつになく高揚した日産のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)の姿だった。...
つづきを読む