シャブは止められないのか!? 「組長の娘」が証言する常用者の実態

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【覚せい剤】最後は“穴”から摂取するしかない――

 悪いとわかっていながら、薬物を再び使用する人が後を絶たないのはなぜだろうか。

 気鋭の犯罪社会学者、廣末登氏の近著『組長の娘 ヤクザの家に生まれて』はシャブ常習者の悲哀を生々しく綴っている。同書は、中川茂代さん(仮名)という関西のヤクザの家に育った女性の人生を聞き取りしたドキュメント。

 主人公の中川さんは、十代で覚せい剤を使用する。

「段々と深みにはまっていったんは18歳くらいの時期からやな。何の深みかいうたら、薬物やねん。...

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