大統領報酬は1ドルというトランプ 自身の事業はファミリーに

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大統領報酬は1ドル!

 小池百合子都知事は、給与を半額の約1450万円に減らしたが、トランプ氏の場合、年40万ドル(約4300万円)の給与を辞退する意向を示している。ただ、法律の規定のため、無報酬というわけにはいかず、年1ドルを受け取るという。

 アメリカを代表する大富豪にとって、大統領の給料など取るに足らない金額なのは間違いない。トランプ氏の昨年の年収は、約5億5700万ドル(約600億円)だった。

 トランプ氏の企業グループの中心は、「トランプ・オーガナイゼーション」。アメリカだけでなく、カナダ、トルコ、韓国、フィリピンなどで不動産投資を行い、世界各地でホテルやゴルフ場経営を行っている。他には、ジェット機リース会社の「センシェントジェット」やテレビ制作会社「トランプ・プロダクション」、「トランプ・モデル・マネージメント」という芸能事務所もある。

 現地特派員が言う。

「法的には、大統領職と会社経営を兼ねることは規制されません。でも、共和党の討論会でトランプは、会社の経営をどうするかということについて聞かれると、“大統領になれば、会社のことは気にしない。イヴァンカ、ドンとエリックが会社で働いている。子どもたち、経営を頼んだよ、楽しんでくれ。私はアメリカのために働くから”と発言していました」

 現在、長女イヴァンカ(35)、長男ドン(38)、次男エリック(32)の3人は「トランプ・オーガナイゼーション」の副社長を務めている。やはり、トランプ事業を受け継ぐのは、トランプファミリーなのだ。

特集「差別と憎悪の渦から生まれた『トランプ大統領』25の疑問」より

週刊新潮 2016年11月24日号掲載

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