悠仁殿下を乗せた車が起こした追突事故 紀子妃が心を砕かれてきた“将来の天皇”の安全

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“将来のお世継ぎ”

 が、さる宮内庁関係者は、

「陛下の8月の『おことば』を受けて有識者会議が動き出した折、10月下旬には皇室最高齢の三笠宮殿下が薨去されました。男性皇族の減少が続く中で今回の事故は起きた。皇位継承権をお持ちで唯一の未成年皇族である悠仁さまに万が一のことがあれば、陛下が切に願われてきた『次世代への橋渡し』も、水泡に帰することになります」

 そう解説しつつ、

「悠仁さまがお生まれになってから、紀子妃殿下はつねに“将来のお世継ぎを育てている”という重圧を背負われてきました。実際に、宮邸で職員に指示を出される際、『悠仁は私たちだけの子ではありません。両陛下からお預かりした大切な命なのですよ』と仰ることもしばしばありました。それだけに、今回の事故を受け、陛下が御心を痛められているのは想像に難くありません」

 というのだ。

2008年にも“事件”

 実は、悠仁さまの御身が危ぶまれたのは、今回が初めてではない。わずか1歳と4カ月でいらっしゃった2008年の1月下旬には、こんな“事件”が起きていた。秋篠宮家に詳しい関係者が言う。

「ちょうどご夫妻がインドネシアご訪問を終えて帰国された翌日のことでした。宮邸のお庭で遊ばれていた悠仁さまが転んでけがをされ、愛育病院へ緊急搬送された。結果、唇を4針縫うことになったのです」

 これらはすべて秘密裡に進められたはずだったが、

「2週間後、この事実がテレビニュースで報じられてしまいました。たまりかねた妃殿下は、警備を担当する警視庁警衛課の担当官らに対し『あなた方から情報が漏れたのではないか』と問い質されるなど、きわめて強いご不満を示されたことがありました」(同)

 そうした経緯もあり、紀子妃はことさら悠仁さまの身の回りに心を砕かれてきた。

「幼稚園時代には、無断撮影された写真が雑誌に掲載され、皇宮警察の護衛官に『将来の天皇に何かあったらどうするのですか』といった不安のお言葉を伝えられています。また、悠仁さまの小学校ご入学にあたり、妃殿下は地域を管轄する警察署に対し、『警備態勢を強化してほしい』との要望を直接仰いました。数カ月後には、防犯カメラの増設など充実した環境が実現し、大いに喜ばれていたのです」(同)

週刊新潮 2016年12月1日号掲載

特集「天皇陛下が肝を冷やす秋篠宮『悠仁殿下』の中央道『追突事故』」

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