酒井法子元夫、またも逮捕 あの事件後の転落人生

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彼女の努力に暗い影を落とす出来事が発生した

「ただいま。マンモスうれピーッ」──デビュー30周年にあたる今年9月、酒井法子(45)は1200人が集まった東京・有明のイベントホールに膝上20センチ以上のミニスカドレスで登場し、16年ぶりの単独ライブを敢行した。あの衝撃の覚醒剤逮捕から7年。懸命に芸能活動を続けてきたのりピーはようやく「夜の底」から這い上がりつつある。

 しかし、そんな彼女の努力に暗い影を落とす出来事が発生した。11月18日、元夫の高相祐一(48)が危険ドラッグの所持でまたもや警視庁に逮捕されたのである。担当記者の話。

「警察は“高相が薬物を売っている”との情報に基づき、密売グループの拠点である渋谷区のマンションに踏みこんだ。すると、まさにドラッグをキメている最中の彼を発見したのです」

 09年の事件以降、彼はどんな人生を送っていたのか。

■「ママを苦しめないで」

「事件翌年、酒井法子と離婚した彼は、東京・南青山の実家で暮らしていました。スポーツ用品販売で成功している父親から小遣いをもらって引きこもりの生活を送っていた」(芸能記者)

 しかし12年6月、通販でAMTという違法薬物を購入し、父親が通報。麻薬取締法違反で2度目の御用となったのだ。もっともこの時は3週間後に処分保留で釈放。その後、周囲の勧めで千葉県の精神科病院の閉鎖病棟で3カ月の薬物依存治療プログラムを受けた。

 退院後、新宿の漫画喫茶に泊まって、職探し。当時のことを高相はある雑誌で概ねこう述懐している。

「ヘルスや風俗案内所にも面接に行ったが、断られる。“あっ、オレ、女好きだった”と思い、AV男優になろうと電話したが、相手にしてもらえなかった。所持金が500円しかなくなった時、入院仲間から“千葉の合法ドラッグ店で働かないか”と誘われ、飛びついたんです。色々サンプルを試し、オレ目当ての客もついて、天職だと思いました」

 しかし合法ドラッグが社会問題化したことで、実家に戻る。一時は父親の知人のラーメン屋でバイトをしていたが、それも続かず、自室で合法ドラッグに耽る日々だった。そして曰く、

「定期的に会っていた一人息子に“パパのこと、嫌いだろ?”と訊いたら、“パパはパパだから、嫌いになるわけない”と言ってくれた。それで再度、同じ病院に3カ月入院したんです」

 そこで出会ったのが、あのASKAや、取材目的も兼ね入院していたライターの石丸元章氏だった。石丸氏が明かす。

「私は彼の社会復帰を後押ししようと、メディアやイベントに登場させました。しかしそれが裏目に出てしまって……。事件後も息子さんとは仲が良かったのですが、昨年、あるインタビューで、奥さんについても赤裸々に語ってしまった」

 たとえば、覚醒剤を隠れてやっているのが、酒井法子に見つかった時、「つい“やってみる?”と誘ったら、彼女は“うん”と言って……」などのくだりだ。

「息子さんから、“パパ、もうママを苦しめるのはやめてよ”と言われてしまったそうです。昨年、子どもが高校に入学してからは連絡が取れなくなり、“会えなくて寂しい”と落ち込んでいました」(石丸氏)

 もとよりそれが薬物依存の言い訳になるはずはない。このままでは、彼の転落ヒストリーは転がり落ちていくばかりである。

ワイド特集「希望とため息のストライプ」より

週刊新潮 2016年12月1日号掲載

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