小柳ルミ子、サッカー関連仕事が増加 超辛口評論が好評

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〈本田と香川を外し、今好調な大迫と武藤を入れたい〉〈ゴール前のこぼれ球を入れられないのは何と情けない事か〉――サッカー日本代表の不甲斐ない戦いに歯噛みする思いが伝わってくるこれらの文章、書いたのはあの小柳ルミ子(64)である。サッカーへの思い入れは「病膏肓(こうこう)に入る」といったレベルだが、今ではそれが仕事に繋がっている。

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小柳ルミ子(64)

 10年以上前に巻き起こった“ベッカム・フィーバー”を機にサッカー観戦に熱を入れるようになったという小柳。2014年に行われたサッカーW杯ブラジル大会の全64試合をテレビで観戦したことは以前、本誌(「週刊新潮」)でも紹介したが、

「昨年末、『Jリーグアウォーズ』のプレゼンターを務めたことからも分かる通り、最近、彼女はサッカー関連の仕事が増えている。今年に入ってからもBSを中心にサッカー関連の番組に度々出演。9月にW杯のアジア最終予選が始まってからは、テレビ朝日の“応援番組”にも出ています」(スポーツ紙記者)

■解説者にもダメ出し

 そんな彼女の「サッカー解説力」が見て取れるのが、ブログ。冒頭で引用したのはその一部だが、超のつく辛口評論が随所にちりばめられ、これがなかなか読ませるのである。

 冒頭の〈本田と香川を外し……〉という記述の後は、

〈サッカーはメンタルが大事、自信を無くしてる選手、モチベーションの上がらない選手は使わない方が良い〉

 と続くが、この提案に舌を巻くのはスポーツライターの加部究氏である。

「以前、サッカー選手だったのかと思えるほどに適切な指摘です。サッカーは不思議なもので、入ると思ってシュートすれば入るし、逆だと入らないということが本当に起こる」

 ドイツサッカー協会公認S級コーチの鈴木良平氏も、

「これまでチームを引っ張ってきた選手だけに頼るのではなく、大迫や武藤といった上り調子の選手を使うべきだという提言も外れていません。彼女の指摘は素人の域を遥かに超えてしまっている。ブログを読んで、芸能人にこんな人がいるのかとビックリしました」

 10月6日に行われたイラク戦の後には、

〈連携・連動・コンビネーションも悪いし、緩急もなきゃスピードもない〉

 やはり辛口でそう評した後にこんな提言をしている。

〈技術に自信がある人は技術を使え。技術に自信がない人は頭を使え。技術も頭も自信がない人は足を使え。技術も頭も足も自信がない人は、〔人の為にチームの為に〕ハードワークしろ〉

 先の鈴木氏が言う。

「この言葉など、監督が試合前やハーフタイムに選手のモチベーションを高めるために使ったとしても全く違和感がありません」

 また、中継の際の解説者、松木安太郎氏について、

〈「上手い!! 良いねぇー!! 惜しいなぁ~!!」と言う位の解説なら、私も出来るゼイ もう少し〔深イイ話〕が出来るゼイ〉

 と、小柳は記しているが、

「確かに、テレビの解説は批判的なことを言わない風潮がある。小柳さんくらい、言うべきことを言える人が解説やゲストで発言してくれれば、ファンの意識も深まるのではないかと思います」(先の加部氏)

 テレビ局の担当者の方、いかがですか?

ワイド特集「木枯らしの門」より

週刊新潮 2016年11月24日号掲載

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