ドローンを操る高橋由伸監督に〈選手の操縦もお願い〉のファンの声

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 コントローラーを手にドローンを飛ばす。なんだか楽しげな顔の巨人・高橋由伸監督だが、むろん遊んでいるわけではありません。

 何でもコレ、各球団の秋季キャンプが始まる中、読売ジャイアンツが導入した“新兵器”なんだとか。

 折も折、キチンと国交省などに許可を得た上で、キャンプ地・サンマリンスタジアム宮崎周辺の上空50メートルから練習風景を撮影。由伸監督が操る様子と共に、11月10日、SNSのフェイスブック(FB)公式ページに初めて配信したのである。

読売ジャイアンツのフェイスブック公式ページに配信された動画

 スポーツ紙記者によれば、

「ラグビーでは、日本代表が陣形分析などにドローンを活用していますが、墜落の危険もあり球界では実戦投入の例はない。むしろ、巨人はファンサービスの一環として、FBをテレビの野球中継、新聞に続く“第三のメディア”として重視していますからね。その目玉にドローン動画を使い、人気回復を狙っているのです」

 蓋を開ければ、ファンが動画を評価する「いいね!」の数は約3300件。ここ1カ月で見れば、シーズン終了のドーム戦、鈴木尚広選手の引退会見に次ぐ勢いだったものの、コメント欄の“声”は手厳しい。

〈試合はドローンじゃなくて泥くさい野球をして欲しい!〉〈時には息抜きも必要ですね。選手の操縦もお願いします!!〉〈ドローンの操作より選手の操作をしないと、再来年ナベツネ様の一声で谷繁と同じでクビになりますよ〉――と、ファンの舌打ちが聞こえてくる。

 実際、巨人は2年前のV3でリーグ優勝が途絶え、今季も2位に甘んじた。10年連続でCSに出場こそしたが、5年ぶりにファーストステージ敗退という辛酸を嘗めているのだ。

「監督の盟友・阿部慎之助や村田修一は30代後半。27歳のキャプテン・坂本勇人以外、若手の有望株も少ない。未完の大砲と呼ばれた大田泰示(たいし)らと日ハムのエース・吉川光夫らとの大型トレードや、FAでの補強が上手くいかなければ、来季の采配も厳しい」(先の記者)

 ドローンをブッ飛ばすようなホームランが見たい。

週刊新潮 2016年11月24日号掲載

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