畑岡奈紗がプロデビュー、初賞金は73万円 次は米予選会

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 まだ17歳、高校3年生の畑岡奈紗が11日、伊藤園レディスでプロデビューだ。

 スポーツ紙記者は言う。

「女子ゴルフ界の最高峰、日本女子オープンを史上初めてアマ制覇、しかも最年少優勝。その彼女のプロ初の試合です。注目でした。初日こそ初バーディーも奪い、11位と好発進したが、3日目はパットに苦しみグリーン上で苦笑い。通算2アンダーで本人は“3日間アンダーで回れたのはよかった”としながらも、結果は26位、獲得賞金は73万円でした」

高校3年生の畑岡奈紗がプロデビュー(日本ゴルフ協会公式HPより)

 名の由来は“米航空宇宙局NASAのように前人未到のことをしてほしい”との両親の願い。さすがにプロ初試合で初優勝、なんてことこそ起こらなかったが、3パットで連続ボギー、苦笑した場面でも、

「ああ、今日はこういう日なんだな、と思いました」

 と達観したお答。その上、

「アマチュアの時よりギャラリーが多くてうれしかったな」

 と落ち着いたものだ。

 30日からは米ツアーの最終予選会に挑む。20位以内に入れば来季は米ツアーにも出場できる。

「2020年の東京五輪を目指すには、早く海外の選手と戦わなきゃと思って」

 自身のアカデミーの1期生として彼女を育てた中嶋常幸(62)も米ツアー挑戦をアドバイスしたという。

「立派に巣立ちましたねえ。アメリカでは飛距離が課題になるかもですが、将来が本当に楽しみ」(中嶋)

 さて、奈紗チャンの人生初の賞金の使い道は。

「うちのトイレのフタが壊れちゃってるんです。冷蔵庫も水漏れしてるから直したいな。ここまでこれたのは家族のおかげですから」

 いずれNASAばりのスケールに育ってほしいもの。

週刊新潮 2016年11月24日号掲載

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