佐藤愛子さん、卒寿での再ブレイクに「どうして売れているのか分からない」
「私の父は“損だの得だのは下等な人間の言うことだ”と話していました」とは、作家・佐藤愛子さん。その父とは小説家・佐藤紅緑(こうろく)。異母兄には詩人・サトウハチローを持つ女史が『戦いすんで日が暮れて』で、直木賞を受けたのが1969年のこと。50年近いときを経て、卒寿を超えたいま、著書がベストセラーとなり再び大ブレイク中である。“先輩”に人生を教わった。
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「なんだか呪われているみたいで、居心地が悪いんですよ。私の本は売れないというのが相場で、初版2万部、それに3000部の増刷があって“さようなら”というのが普通でしたから」
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