ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックが国技館に 中高年ターゲット、30万円の席も

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 ジミー・ペイジ(72)にジェフ・ベック(72)という3大ギタリストのうちの2人に加え、チープ・トリック、ジョー・エリオット(57)=デフ・レパード=、ギタリストとしてジョニー・デップ(53)、さらに歌舞伎俳優の尾上松也(31)が集結した、両国国技館に――。11月11日に開催された「クラシック・ロック・アワード」である。

結局演奏しなかったジミー・ペイジ

「ジョニー・デップ参加が発表されたのがその4日前。主催はゲームソフト会社KLabの子会社で、9500円から最高30万円という高額チケットまであるのに、広告もあまり目にしなかった。当初は本当に出来るのかと話題になった」(興行会社)

 といった不安の声もあったが、〈ハジメマシテ! ジョニー・デップです。もうすぐクラシック・ロック・アワードに出演するために東京に行くよ〉とのコメントも発表されていた。

 開催前の取材で現場プロデューサーが語ったところによると、

「東京での開催が発表されたのは昨年のロンドン会場。60年代後半から90年代初めまでのロックをクラシック・ロックと呼び、今年1年で頑張った“生きる伝説”を表彰するんです。彼らの世代の多くは『LIVE at BUDOKAN』と謳ったアルバムを出しているように、東京は特別な存在なんです。しかし、今年は箱不足。そこでロックと日本文化の融合を考えて国技館、さらに司会は松也さんに」

 それにしても30万円とは高価(たか)い。 

「7種類のチケットの内、カクテルレセプションへの招待などもついたものです。弊社のビジネスモデルは、流行に左右されずに安定した購買力のある中高年をターゲットにしていますから」(同)

 だが、直前まで誰が何をやるかも発表されておらず、

「我々も正直言ってどうなるかわからないのです。こっちで決めても変更されるかもしれませんし……」(同)

 プロデューサー氏の不安は的中。蓋を開けてみれば、ジョニー・デップによる本邦初ライブなどの見所はあったものの、ジミー・ペイジは日本で20年ぶりとなるギターを鳴らすことはなく、最終盤に登場し、あっさりと退場した。ジェフ・ベックと並んで弾いたら、伝説となったのだが……。

週刊新潮 2016年11月17日号掲載

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